護衛艦「たちかぜ」体験航海記
 '03年7月26日(土)・27日(日)と東京は晴海埠頭で護衛艦「たちかぜ」の体験航海が行われました。航海は午前と午後の2回、2日間でのべ4回実施され、1回の航海に600〜800人が乗り込みました。「たちかぜ」といえば、H12年度に行われた観艦式において「ねこ重」が乗艦したイージス艦「ちょうかい」と共に受閲艦艇部隊の旗艦を勤めた艦です。
 艦名の「たちかぜ」とは漢字で書くと「太刀風」となり、太刀を激しく振るにつれて起きる風のことを意味します。勇壮かつ日本語の持つ繊細さをも感じさせる、よい艦名です。
 大正10年12月5日に就役した初代があり、今の「たちかぜ」は2代目ということになります。また同型艦(護衛艦「たちかぜ」型)として「あさかぜ」「さわかぜ」の2艦がありますが、その緒元には若干の差異があります。


艦名 たちかぜ あさかぜ さわかぜ
艦番号 168 169 170
就役 S51.3.26 S54.3.27 S58.3.30
基準排水量 3,850t 3,950t
主要寸法 (長さ、幅、深さ、喫水)
143×14.3×9.0×4.6m
船型 平甲板型
主機械 タービン2基2軸
馬力 60,000PS
速力 32kt
主要兵装 高性能20mm機関砲×2
54口径5インチ単装速射砲×2
(「たちかぜ」のみ×1)
ターターミサイル発射装置×1
アスロック発射装置×1
3連装短魚雷発射管×2
チャフ・ロケット発射機×4
定員 236名 250名 255名

 今回の体験航海は、晴海埠頭を出航してレインボーブリッジを抜け、羽田空港の沖合いで引き返して来るというコースでした。時間にして2時間足らずでしたが、様々な装備品が展示され充実した航海となりました。


護衛艦「たちかぜ」外観編
護衛艦「たちかぜ」
 全景。真横から狙いたかったが駐車場の端まで下がっても無理。その位大きい。これで全長が143 mと言うのだから、倍近い「大和」など大戦中の艦がいかに大きかったことか。

護衛艦「たちかぜ」
ブリッジ横より前甲板を見る。
「54口径5インチ単装速射砲」と「アスロック発射装置」が装備されている。


護衛艦「たちかぜ」
ブリッジとレーダー(方位盤、対空レーダー、水上レーダー)を仰ぎ見る。
更に後方に三次元対空レーダーと2基の方位盤を持つ。


護衛艦「たちかぜ」
後甲板には「ターターミサイル発射装置」が装備されている。
接岸間近の為、乗員が整列して待機。旭日旗がイカス!



護衛艦「たちかぜ」武装&装備編
54口径5インチ単装速射砲
■54口径5インチ単装速射砲×1

 直径5インチの対水上弾、対空弾を毎分約30発発射する能力を持つ海上自衛隊最大の有人砲台。
 同型艦の「あさかぜ」「さわかぜ」は後部にもう1門装備されているが、「たちかぜ」は平成10年に護衛艦隊旗艦となる際、取外された。


54口径5インチ単装速射砲
■54口径5インチ単装速射砲の弾

5インチ半固定弾薬は自動的に弾倉から揚弾され、砲鞍両側から砲身薬室内に装填される。


アスロック発射装置
■アスロック発射装置×1

潜水艦攻撃用の魚雷を遠距離に飛ばすため、魚雷の後部にロケットをつけて発射する装置。


チャフ
■チャフ・ロケット発射機×4

 敵のミサイル攻撃を受けた際、電波を反射するアルミ箔片を詰めたロケットを発射するもので、空中に雲のようにアルミ片が拡がり、ミサイルを欺瞞する。

3連装魚雷発射管
■3連装短魚雷発射管×2

 潜水艦攻撃用短魚雷の発射機。発射には圧縮空気を使用し、魚雷は電池で航走。目標が近距離の場合に使用。


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