'06年7月24日(月)と'07年7月24日(火)にANAの機体メンテナンスセンターを見学して参りました。飛行機の安全運航には欠かせない整備作業の模様を紹介いたします。
ハンガーの見学に先立って、付属棟にて整備の種類や飛行機はどうして飛ぶのか等についてクイズ形式で楽しい説明がありました。
(ANAのパンフレットとねこ重のメモより)
運航整備 飛行機が空港に到着した後、パイロットや客室乗務員から不具合があるとレポートをもらったり、機体や機内をまわって目視点検をして、次便の飛行態勢を整えます。
毎日行われる整備で、延べ306名の整備士が携わっているそうです。定時整備 A整備 375〜600飛行時間毎に行われる整備で最終便で到着した後、翌朝の初便で飛ぶまでの間に一夜(22:00〜05:00)かけて整備します。点検項目も決められています。
自動車でいうと6ヶ月点検、12ヶ月点検に相当します。C整備 3,000〜6,000飛行時間毎に行われる整備で、約1週間飛行機の翼をドックで休めて、多くのパネルを取り外し、本格的に行われる整備です。
自動車でいうと車検に相当し、海外にも委託しているそうです。HMV HEAVY MAINTENANCE VISITの略で、飛行機が飛んで4〜5年たつと行われる整備です。約1ヶ月ドックで寝かせて、構造的な点検やさび止め剤を塗布します。
いよいよハンガーに移動して整備中の飛行機を見学です。
B777-300 JA751A, JA753A
(06/7/24撮影)
NO.2 DOCKで整備中のB777-300
全幅 60.9 m 巡航速度 890 km/h(M0.83) 全長 73.9 m 最大運用限界高度 13,100 m 全高 18.5 m 航続距離 4,500 km 運航乗務員 パイロット×2名 離陸滑走路長 2,160 m 客室乗務員 11名 着陸滑走路長 1,950 m 装備座席数 524席 燃料容量 171.2 kl 最大離陸重量 233.9トン 燃料容量ドラム缶換算 856.0本 最大着陸重量 233.9トン 発動機 Pratt & Whitney 最大零燃料重量 224.5トン PW4090 最大搭載可能有償重量 74.2トン 装備数 2 運航基準重量 150.3トン 離陸推力 40,910 kg/基 最大運用限界速度 950 km/h(M0.89) 備考 国内線仕様 (ANAのパンフレットより)
(06/7/24撮影)
エレベーター後縁の黒い線はStatic Discharger(放電装置)です。機体に帯電した静電気をここから放電させ、無線装置への悪影響を防いでいます。
テールコーンのマスクされた部分はAPU(Auxiliary Power Unit:補助動力装置)の排気口です。APUはエンジン始動用の圧縮空気や駐機中の電力を供給します。
(06/7/24撮影)
水平尾翼前縁に取付けられたカメラは地上をタキシング中に主脚が脱輪しないようにモニターしているのだそうです。
(06/7/24撮影)
作業中の機内の様子。気温が上がるのでしょうか、送風ダクトが見えます。
(06/7/24撮影)
B777用重整備ドックスタンド全景。ほとんど機体は見えません… σ( ̄□ ̄|||)
とても広大なハンガーで東京ドームのグランドの1.8倍の広さがあるそうです。
全日空東京新第1号格納庫概要(ANAのパンフレットより) 規模 構造 借地面積 41,453.870 m2 ハンガー棟 鉄骨造平屋建 延床面積 70,530.069 m2 付属棟 柱:鉄骨鉄筋コンクリート造 建築面積 34,175.791 m2 梁:鉄骨造 ハンガー棟 間口 230.4 m
有効間口(GL+5.5m)221.6 m
奥行 100.8 m
最高高さ 42.4 m
有効高さ 26.650 m
気積 915,000 m3
有効内部空間 618,900 m3地下1階、地上5階建
(06/7/24撮影)
1基で40,910kgの推力を発生するPratt & Whitney PW4090エンジン。
エンジンのオーバーホール整備(エンジンを分解して整備)には別途1億円ほどかかるそうです。
(07/7/24撮影)
主翼の付根にあるジャッキアップポイント。メインランディングギアが浮いているのが分かりますか?
(07/7/24撮影)
(06/7/24撮影)
機首に設けられたカメラ。モニターで見られる離陸の様子などはここから撮影しています。
(07/7/24撮影)
テールのジャッキポイントは胴体中心から少しズレたところにあります。
こうすることでフレームに掛かる荷重を分散させているのだそうです。
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