Boeing 787 Dreamlinerの初号機納入を記念して、The Museum of Flightで'11年10月9日(日)に「Dreamliner Day」というイベントが行われました。シミュレーターで787のフライトを疑似体験できたり、テストパイロットの講演会が開かれたりしましたが、メインの企画はなんといっても787試作初号機の展示でした。
天気はあいにくだったのですが、日本ではお目にかかれない試作初号機が見たくて撮影に行って来ました。

ドーン!
The Museum of Flightの駐車場に展示された787の試作初号機(N787BA)

ナギナタソード!
(って、知ってる人はかなりのキワモノだぞw)
ではなくて、特徴的な翼の形状が分かるように翼端から1枚
初号機を納入したとはいえ最新鋭の機体ですから「遠巻きに眺めるだけなんだろうな〜」などと考えていたら大間違い!ロープが張られているのはタイヤとエンジン周りのみで、それ以外は自由に近付くことができました。
ボーイング太っ腹!
写真は主脚の取付け部です。奥に見えているのが富士重工業で製造された中央翼で、配線やら配管が無数に張り巡らされています。

今度は胴体から翼端を撮影。もはや趣味の領域か?と思わせる主翼のうねりw
「実用に優れたものは形も美しい」という言葉の見本のようです。
翼胴フェアリングです。上の開口部はECS(Environmental Control Systems:要するにエアコンですな)に外気を取り入れるRam Air Inlet、下の張り出しは機内の与圧空気取り入れ口です。
Ram Air Inletは777にも同形状のものが取り付いていますが、与圧空気取り入れ口はエンジンからの抽気を廃した787ならではです。

ノーズランディングギア。ドアに書かれた「ZA001」の文字が試作初号機の証。

ようやく御尊顔を撮影できました。
こんなアングルで写真が撮れるなんて、日本に居たら考えられません!

そして全景。こうして見ると意外とギャラリーは少ない。
日本でこんなイベントをしたら芋洗い状態になるのでは。。。

逆光で絵になってませんが、滅多に撮れないアングルということで。

ガラスに映った787ですが、館内に展示されているように見えて面白かったので撮影しちゃいました。
(11/12/6追記)
このページで取り上げている787の試作初号機が'11年12月1日(木)に退役したというニュースが飛び込んできました。
既にカリフォルニア州パームデールにフェリーされています。かの地でエンジンを取外され、博物館等の最終的な引き取り手が決まるまで保管されるとのことです。
初飛行からまだ2年と経っていません。通常、大型民間旅客機の初号機は試験が終了した後に改装されて航空会社に納入されるので、787の初号機が試作という扱いで航空会社に納入されないのも異例なのですが、この早過ぎる退役もまた異例中の異例と言えます。
初飛行の為に心血を注いだエンジニアやメカニックの心情はいかばかりでしょうか。今思えば「Dreamliner Day」が最後の花道だったのかもしれません。まずは安息の地が見つかるまで、ゆっくりと翼を休めて欲しいと思います。
せっかくですから、これまでにThe Museum of Flightで撮影した他の787の写真も紹介したいと思います。

(11/5/1撮影)
こちらは青空に映える試作5号機(N787FT)の離陸です。

(11/5/1撮影)
同じく着陸後にThe Museum of Flightの前で折り返す試作5号機

(11/10/15撮影)
こちらはThe Museum of Flight着陸する試作3号機(N787BX)です。昨年のSeafairに登場した時は簡易塗装でしたが、いつの間にか正規のBoeingスキームに塗装し直したようです。よく見るとラム・エア・タービンが展開しています。

(11/10/15撮影)
Boeing Field/King Co. International Airportの北端から駐機してる試作3号機と試作初号機を撮影。

(11/10/15撮影)
よく見ると試作3号機と試作初号機では正規のBoeingスキームとはいえ微妙に違っていることに気付きます。3号機では787の文字が大きく白字です。また白い帯の上のストライプも3号機では青と白ですが、初号機では青とアクアブルーになっています。
検索エンジンなどでこのページに直接来てしまった方。
http://homepage2.nifty.com/nhi/
がホームページです。本当はフレームつきなのです。